バントの成功率100%に近づける練習方法とは?勝利に導くバントのコツを伝授します

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野球にとって、バントは切っても切れない攻撃の手法ですよね。

バントが成功するしないかでは、勝敗に大きく影響します。

特に高校野球では、バントが多様していてスクイズが決勝打になる時もあるくらいですね。

バントの魅力と重要性そして、バントの成功率を100%に近づけるコツをご紹介致します。

Contents

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バントの重要性

バッターが100%の確率で、ヒットを打つことが出来ればバントの必要性は0に成りますが、そんな事は有り得ないですよね。

プロ野球選手でも打率が3割バッターは、一流選手と呼ばれていますが、残りの7割はヒットが出ていないわけです。

得点圏の塁に進める為の送りバント、自分が出塁する為のセフティーバント、点を入れる為のスクイズバント、自分も出塁し、得点を入れる為のセフティースクイズバントが重要になります。

バントが決められないと勝敗が左右されますので、確実にバントを決める為にどうしたら良いのか、コツを教えますので参考にしてみてください。

過去の苦い経験

過去にこんな事がありました。私が、コーチで少年野球を指導していた時ですが、その年最後の公式試合でした。

県大会のキップをかけた決勝戦、1アウト ランナー3塁 、1対2で追うかたちでヒットがでれば同点になる場面、観客席から父母会の応援がすごい。

ベンチからも大きな声でバッターをもりたてる。

バッターは、サイン確認でベンチをみる。

バッターの顔の表情を見ると、目をなんどもパチクリ・パチクリして緊張している感じで、私の方にも伝わってきた。

初球は待ての指示(ボールを打たずに見逃す指示)、主審からストライクのコール。

2球目スクイズのサインが出た。バッターの顔を見ると青ざめて、更に緊張していることが伝わる、自信がない表情で心配。

ピッチャーが2球目を外角低めに投げた。

バッターは、腰が引けた状態でバットを手先だけで出した。

無情にもキャッチャーの小フライ、ランナーが慌てて3塁ベースに戻るが、キャッチャーから送球されて、3アウト。

応援している全員のため息が聞こえた。

結局、スクイズ失敗と、自分たちのエラーもあり、1対3で負けてしまい県大会には行けなかった事がありました。 

低めのボールのバントは、ヒザを折ってバントをする基礎を教えていなかった為、この試合で大変反省しました。

基礎ができていれば、バントが成功して県大会に行けることが出来たと、今でも後悔しています。

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バントに慣れる事が大事

バントの成功率を上げるためには、数多くバントをして慣れる事が大事です。

フリーバッティングの練習の時に、ファースト側に1球・サード側に1球バントをしてからバッテイング練習をする事が多いですが、それとは別にバントだけの練習が必要だと思います。

私の高校の時でしたが、セフティーバント練習をサード側に10本と、送りバント練習をファースト側に10本と、サード側に10本の練習をしていました。

合計30本成功するまで練習をしていました。毎日ではなく、レギュラー・準レギュラーの18名で、同じ練習を2週間おきにやっていました。

グランドのライト側のファールラインの中に、ボールが飛んできてもぶつからないようにネットで囲い、一塁側・三塁側のラインを引いてバント練習をしていました。

私のオススメのバント練習ですが、今の高校生や社会人のピッチャーは、130〜135km位は、投げられる人が多いので、通常の場所から1m位前から投球してもらい145km位で練習をした方が良いでしょう。

又、バッティングマシーンで、変化球も練習すると良いでしょう。

早いボールで練習することで、目や体が慣れてくるので、公式試合での成功率もグーンとUPします。

社会人になって、早いボールでのバント練習をしました。 

バントの成功率を調べてみた所、早いボールで練習していない時は、一回での成功率が約68%でしたが、早いボールでの練習(練習期間6ヶ月)をした時は、成功率が約80%にUPしていました。 

効果が12%UPしているので実践してみてはどうでしょうか?

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バントの構え方

バントの構え方として、3つに分けられます。スクエアスタンス・クローズドスタンス・オープンスタンスになります。

上半身の肩の向きは、スクエアスタンス・クローズドスタンス・オープンスタンスの下半身の向きに対して、自然と決まりますので特に意識はしなくても良いでしょう。 

スクエアスタンス

スクエアスタンスは、ホームベースに対して左右の足が平行になっています。

ピッチャーが色々なコースに投げられても、無難にバントが出来るスタンスです。

最初にバントを覚える時は、スクエアスタンスで練習することをオススメします。

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クローズドスタンス

クローズドスタンスは、ホームベースに対して、前の足が(右バッターの場合は、左足)踏み込んだ状態です。

右バッターが、セフティーバントで3塁側を狙ったり、送りバントで1塁側にプッシュ目に狙う場合は、バントがしやすいスタンスです。

バントしてから第一歩目の右足が速く踏み出せる為、オススメです。

オープンスタンス

オープンスタンスは、ホームベースに対して、前の足が(右バッターの場合は、左足)足のカカト側に引いた状態です。

現在、バッターボックスでは、オープンスタンスに構える人がほとんどですから、そのままバントの構えは抵抗なく出来ると思います。

特に左バッターが、このオープンスタンスにすることで、バントしてから第一歩目の左足が速く踏み出せる為、オススメです。

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バントの種類

バントの種類は大きく分けると、送りバント、セフティーバント、スクイズバント、セフティースクイズバントの4つになります。

それぞれ目的がありますので、ご説明致します。

送りバントとは?

送りバントとは、ランナーが塁にいて、ランナーを進塁させる為のバントになります。

その時のバッターは、1塁でアウトになる時が多いと思います。

プロ野球の場合は、ランナーがいると9番 ピッチャーが送りバントをする事が多いですね。

バントを狙う場所

バントを狙う場所ですが、ランナーが1塁にいる場合は、1塁側にバントをしてピッチャーや1塁手に取らせるバントが有効です(下記図の黄色の所)

理由としては、バントが1塁側に小フライなった場合、ピッチャーや1塁手がボールを取りに行きます。

その時、1塁ベースは空いているため1塁ベースにいるランナーは、多少飛び出してもアウトになりにくいメリットがあります。

ランナーが2塁にいる場合は、3塁手にボールを取らせるようなバントが有効です。

理由としては3塁手にボールを取らせることで3塁ベースが空くため、ランナーは完全にセーフになります。

3塁手にとってもらうバントのコツ

3塁手にとってもらうバントのコツがあります。

バントは、バットの芯を外して転がすのが基本ですが、この様な場合はバットの芯の所で打つと打球が速くなりますので、ピッチャーは取る事が出来ないため3塁手が取らざる得ない状況になります。

しかし、ピッチャーの正面やショート方向に転がすと、容易にボールをキャッチして3塁に送球されて、ランナーがタッチアウトになってしまいます。

必ず3塁手に取らせるためには、バントの構えの時点で、転がす場所へバットの角度を決めておくことです。

何度か練習をすることで、どの程度の角度にすれば良いか、わかってきます。

是非練習をして自分のモノにして下さい。

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セフティーバントとは?

セフティーバントとは、自分が出塁するためのバントになりますので、転がす場所の精度が必要になります。

成功するとベンチ全体のテンションがあがり、良い流れを掴む事が出来るので、是非練習して自分のモノにして下さい。

バントを狙う場所

バントを狙う場所ですが、右バッター・左バッター共に、サード側のラインよりで、3塁ベースとホームベースの中間の場所に転がすのが一番良いでしょう。(下記図の黄色の所)

この場所に転がると、ピッチャーマウンドからも遠く、キャッチャー・三塁手も同じくらい距離で遠いためセーフになる確率が高くなります。

左バッターの場合は、右バッターよりも1塁ベースへの走塁距離が、約2歩位短いため、優位とされています。

左バッターの人は、積極的にセフティーバントをオススメします。

スクイズバントとは?

スクイズバントとは、ランナーが3塁にいて、ランナーをホームインさせる為の、バントになります。

3塁ランナーは、ピッチャーがボールを投げた同時に、ホームベースに走ってきます。

ランナーは、バッターに対して、必ずバントをやってくれると信じて走ってきますので、どんなコースのボールでもバントを成功させて、得点を入れなければなりません。

バッターがボールを外されて空振りやフライになった場合は、3塁ランナーがアウトになる可能性が大きいです。

非常にリスクが高いバントになりますが、バントが成功すれば得点になりますので、野球の攻略上不可欠です。

バントを狙う場所

バントを狙う場所ですが、ランナーがホームベースの近くまで走ってきますので、フェアーゾーンにボールを転がすことができれば、どこでも良いでしょう。

セフティースクイズバントとは?

セフティースクイズバントとは、自分が出塁するためのバントと、3塁ランナーをホームインさせる為のバントです。

3塁ランナーは、バントが成功した事を確認してからのスタートになりますので、スクイズバントの様なリスクは大きくないですが、バッターのバントした場所によっては、ランナーがホームベースへ、スタート出来ない場合があります。

例えば、1アウト ランナーが3塁と1塁にいた場合、バッターに打たせて内野ゴロに成ると、最悪2塁ホースアウトと1塁に送球してアウト(ダブルプレー)でチェンジになってしまいます。

ランナーが3塁にいて、この様なチャンスを逃す事が、一番良くない流れです。

同じ状況の1アウト ランナーが3塁と1塁にいた場合、セフティースクイズバントで、バッターが3塁線の良い所にバントをして、1塁で間一髪アウトになっても2アウトです。

この様な時は、得点が入りますので、良い攻略法だと思います。

0アウトまたは、1アウトの場合、ランナーが3塁にいる時は、スクイズバントは出来ますが、2アウトでは出来ません。

セフティースクイズはバッターの足が速ければ2アウトでも、ピッチャーの意表をついでやることも可能です。

ピッチャーや野手の意表をつけば、エラーが起きる可能性もありますので、スクイズバントとセフティースクイズバントを使い分けをしてみてはどうでしょうか?

1番バッターの様な足が早い人の場合は、セフティースクイズバントにして、足が早くない人はスクイズバントにすれば良いでしょう。

バントを狙う場所

セフティースクイズバントを狙う場所ですが、バッターは、セフティーバントをして1塁ベースに走りますが、3塁ランナーもホームインをさせる必要があるため、ピッチャーの正面やキャッチャーがすぐ取れる場所へのバントではダメで、ライン側を狙う事が必要です(下記図の黄色の所)

バントのコツ

ランナー1塁にいて、どうしても得点圏にランナーを進めたい時があります。

送りバントをすることが決まっていて、最初からバントの構えをする場合は、ピッチャーの上下左右のコースに対応するために、普段のヒッティングと同じ様に左右足の重心は、50:50の均等でよいでしょう。

背筋を伸ばした状態で、腰は下半身寄りに落とし、ヒザは軽く曲げた状態です。

特にヒザは重要で、ピッチャーが投げてくるコース(高低・左右)に対応するためにヒザを柔らかく使える様に意識して下さい。

バットの構えは、バットを水平か若干バットのヘッド側が高い位置にして、顔の高さまで上げて下さい。目線は、ボールとバットが見える位置が良いでしょう。

バットコントロールを良くするには、バットを水平か若干バットのヘッド側が高い位置にして、ヒジの角度を変えない様に(固定)してください。

又、上半身の動きを少なくすれば、狙った所に転がす事が出来ます。

バットのヘッドよりもヒジが上がっていると、フライになりやすいので、ヒジの角度を注意してください。

バットでバントをする場所は、芯の上(バットの先)の所になります。

ボールがバットに当たった瞬間、少しバットを引くイメージとか言う人がいますが、私的にはグローブでキャッチする(受ける)イメージです。

バットを引く感じだと、手首を使ってしまいます。

それよりグローブでキャッチする感じだと、手首は固定されるので、バントとしては理想的です。

イメージは人それぞれだと思いますので、一度自分で試したほうが良いと思います。 

リラックスした状態が重要

緊張したりすると、よけいにグリップに力が入ったりして、体の動きがぎこちなくなったりします。

右バッターの場合は、左手はバットのグリップの所を握ります。

グリップを握る力はバットが落ちない程度で、軽く握って下さい。(ゆるゆるで問題ありません。)

右手は、バットの芯が有るところから5cm位の下を、添える様に軽く握って下さい。(ゆるゆるで問題ありません。)

左右の手は軽く握っている状態ですので、手首にも力が入っていないはずです。

こうすることで、肩・腕・手首がリラックス状態になります。

こんなにゆるゆるの状態で大丈夫?と思う人がほとんどだと思いますが、実際バットにボールが当たるとバットを落とさないようにと自然と力が入りますので心配しないでください。

監督からのバントサインが出ると、必ず成功させないといけないと緊張してしまいます。

そうすると、体全体が固くなってしまい、この様な状態でバントをしても失敗してしまいます。

意識的に、グリップをゆるゆるで握り、肩・腕・手首がリラックス状態にして、バントをした方が成功する確率がUPします。 

おすすめ練習方法

バントのオススメ練習法方をご紹介します。バントで一番良くないと言われているのが、手先だけでやってしまう事です。

手先だけでバットをコントロールをしようとすると、バットのヘッドが上下左右自由に動いてしまいます。

そうするとフライになったり、バントの方向性が良く有りません。

右バッターの場合、右手だけでバットを持っての練習です。

この時の注意点は、右ヒジの角度を変えない様にして、低いボールは、ヒザを折って取り組んでください。そうすると、フライは出ませんし、転がるバントができます。

まとめ

バントの種類は、以下4種類

  • 送りバント
    • 得点圏の塁に進める送りバント
  • セフティーバント
    • 自分が出塁するバント
  • スクイズバント
    • 得点をいれるバント自分が出塁するバント
  • セフティースクイズバント
    • 自分も出塁し、得点を入れるバント

バントの構え方は、以下3種類

  • スクエアスタンス
    • 最初にバントを覚える時は、スクエアスタンス
  • クローズドスタンス
    • 右バッターに有利でセフティーバントで3塁側を狙ったり、送りバントで1塁側にプッシュ目に狙う場合は、オススメ
  • オープンスタンス
    • 左バッターに有利でバントしてから第一歩目の左足が速く踏み出せる為、オススメ

バントの成功率を100%に近づけるには、バントの方向性も重要

  • 送りバントの場合
    • ランナーが1塁にいる場合は、1塁側にバントをしてピッチャーや一塁手に取らせる。
  • セフティーバントの場合
    • 右バッター・左バッター共に、サード側のラインよりで、3塁ベースとホームベースの中間の場所に転がす。
  • スクイズバントの場合
    • フェアーゾーンに転がすことができれば、どこでも良い。
  • セフティースクイズバントの場合
    • ライン側を狙いましょう。

バントを目標の所に転がすためには、リラックスが非常に重要です。

  • バットでバントをする場所は、芯の上(バットの先)の所で、グローブでボールをキャッチするイメージ。 
  • 背筋を伸ばした状態で、腰は下半身寄りに落とし、ヒザは軽く曲げた状態
  • バットを左右の手で、軽く握って手首・肩・腕・手首をリラックス状態
  • 右バッターの場合、右手だけでバットを持っての練習が効果的、右ヒジの角度を変えない様にして、低いボールは、ヒザを折ってバントを!

以上になりますが、上記の様な取り組みをすれば、バント成功率100%に限りなく近づくはずです。是非頑張ってくださいね。

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